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なまらあちこち北海道|飲み屋街でウエディングフォト・釧路市

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コロナ禍の時に結婚したカップルは、披露宴等を実施しなかった人たちが多いと言います。今でもその雰囲気はあります。
でもそんな状況を変える結婚式の記録が新しく増え始めています。

釧路の飲み屋街でウエディングフォト 「寂れた」街並み「映え」スポットで注目

鉄北センター前の滝口さん夫妻

釧路市

 「釧路のディープスポット(知る人ぞ知る場所)で、ウエディングフォトの撮影が行われます」。ココカラ取材班に読者からそんな情報が入りました。空洞化する市内中心部の飲み屋街や空き店舗を背に、結婚の記念写真を撮るといいます。これを機に取材を進めていくと、「寂れた」と言われがちな街並みは、「ばえる(映える)」スポットとして、注目され始めていました。
 18日午後2時。JR釧路駅近くにある古びた飲み屋街「鉄北センター」前で、盛装した市内の美容師・滝口翼さん(25)と妻の麗さん(25)がカメラに向かいました。
飲み屋街は1960年代から続いており、亡き祖父のスーツを着て撮影に臨んだ滝口さんは「じいちゃんのスーツが、レトロな風景にぴたっとはまった」と喜んでいました。
 撮影は、ブライダルサロン「縁とゆかり」(釧路市)が2人の要望をもとにコーディネートし、市内3か所で実施。繁華街に立つ築40年の飲食店ビルの屋上や、空き店舗が連なる「シャッター通り」でも撮りました。
麗さんは「2人とも釧路出身。寂れた街とよく言われるが、見方を変えると雰囲気があり、かっこいいことを証明したかった」と強調していました。
 市内ではこうしたウエディングフォトはまれで「縁とゆかり」は今後、商品化を計画しています。リクルート(東京)が発行する結婚情報誌「ゼクシィ」編集部によると、古い町並みを背景にしたウエディングフォトは全国的に流行中。同編集部は「新型コロナ禍以降、披露宴をせずに、個性的な結婚写真の撮影に全力投球するカップルが増えました。思い出の場所やドラマ性のあるスポットでの撮影が好まれ、空き店舗が目立つ商店街を選ぶ人も少なくない」といいます。
 レトロな街並みで撮影した写真は、釧路の若者が発信する交流サイト(SNS)でも人気です。市内のフリーカメラマン「ぽむ。」さん(24)は、2年ほど前から繁華街の路地裏や空きビルが並ぶ通りでSNS用の撮影を頼まれることが増え、「哀愁があり、ばえる」と好評ということです。
飲食店ビルの屋上で、ウエディングフォトの撮影に臨む滝口さん夫妻とスタッフ(国政崇撮影)
飲食店ビルの屋上で、ウエディングフォトの撮影に臨む滝口さん夫妻とスタッフ
 市内の写真スタジオ「kupukupu+(クプクプ・プラス)」も昨年、新成人からの依頼でシャッター通りで記念写真を撮影。着物姿で落書きされたシャッターの前や老舗喫茶店で撮影するプランを11月にも始める予定です。
スタジオを運営する三浦明美さん(63)は「撮影しながら街の散策をし、市民らが釧路の古びた街並みを見直すきっかけになれば」と話しています。
(参考:北海道新聞ニュースエディター)

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