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なまらあちこち北海道|クマ撃退に○○、試験開始・標茶

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北海道は冬の自然との闘いの他に、自然の動物、それも鹿やヒグマとの闘いがあります。

特にヒグマは家畜や人間の命に係わる問題です。追いかけっこみたいな部分もありますが、農家にとっては死活問題です。それを防ぐ一つの実験が始まりました。

クマ撃退に唐辛子 標茶で試験開始 青森の会社が忌避剤設置

標茶町の牧場内に有刺鉄線にくくり付けられた激辛唐辛子入りのクマ忌避剤
標茶町の牧場内に有刺鉄線にくくり付けられた激辛唐辛子入りのクマ忌避剤

標茶町や厚岸町で放牧中の牛を次々に襲う大型ヒグマの被害を防ごうと、炭販売などを手がけるエコ・ワーク(青森)が26日、標茶町内の牧場に、同社が開発した激辛唐辛子入りのクマ忌避剤を試験的に設置しました。道内での設置は初めてで、地元の酪農家が効果に期待しています。

「一生懸命育てた牛が被害に遭うのはつらく、クマ避けの効果に期待しています」
経営する牧場内で、試験設置に協力した類瀬(るいせ)正幸さん(41)は期待を口にしました。

類瀬さんの牧場では今年7月中ごろ、乳牛1頭が「OSO18(オソジュウハチ)」に襲われて死んでいます。対策として有刺鉄線を張り巡らしていましたが、鉄線を乗り越えて侵入し、牛を引きずった跡が残っていたのです。

釧路総合振興局によると、オソによる今年の被害は、標茶と厚岸の両町で6件8頭に上り、このうち5頭が死んでいます。被害にあった牛は4年間で計65頭に上り、うち31頭が死んでいるという結果です。

被害を少しでも減らそうと、エコ・ワークの代表の知人で、白糠町に支店を持つ青森県の鮮魚卸「さ印(じるし) さんりく」の経営幹部が類瀬さんを紹介したという縁ができました。

26日には、エコ・ワークの担当者3人が類瀬さんの牧場を訪問。嗅覚が敏感なクマが嫌がる成分の激辛唐辛子「ブート・ジョロキア」と、木酢液などを穴の空いたペットボトルに入れた忌避剤20本を有刺鉄線にくくり付けました。監視カメラ2台を10日間ほど設置し、効果を確認します。

エコ・ワークの石岡広志代表(56)は
「青森ではツキノワグマへの忌避効果が確認できた。ヒグマにも効くことを証明し、困っている人たちの役に立ちたい」
と語っていました。

試験設置の内容を検証し、道内での販売を始める予定です。効果が上がることを期待します。

(参考:北海道新聞電子版)

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