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3月9日から始まったWBCは日本の圧倒的とも言える4連勝でBグループ首位で1次リーグを終えました。
中国戦で9回に登板して三者凡退に抑えた日ハム伊藤大海投手の談話が届きました。
野球のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日本代表は3月12日、1次リーグのオーストラリア戦を7―1で快勝し、4戦全勝でB組の1位通過を決めた。準々決勝に進出し、16日、東京ドームでA組2位のイタリアと対戦する。
北海道日本ハムの伊藤大海投手(25)=渡島管内鹿部町出身=は1次リーグ初戦の9日、中国戦で8―1の九回に登板し、2奪三振を含む三者凡退に抑えた。その後の3試合は登板がなかったものの全試合でプルペンに入り、あらゆる場面での登板に備えていた。4試合を振り返っての一問一答は次の通り。
「1戦1戦、チームが強くなっているというか、結束を強めているので、このまま(準々決勝に)臨めたらいいなと思っています」
――4試合ともブルペンで肩をつくったのですか。
「待機していました。今日(12日)はほとんど投げていないのですが、昨日(11日チェコ戦)も点差が開くまでは肩をつくっていました」
――初戦以降、登板がなかったのは、競った場面での登板が伊藤投手の役割だからなのではないでしょうか。
「どうなんでしょう。いろいろな兼ね合いがあると思います。ただ、今の僕は『ここで投げるよ』という決まりはないです。試合中のハプニングも含め、いろんな場面に対応する感じですね」
――この4試合で、新たな発見はありましたか。
「ブルペンで、いろんな投手が投げている姿を見てすごく勉強になりました。人それぞれ、肩のつくり方や特長があります。見ていても楽しいですし、また、早く試合で投げたいなという気持ちになっています」
――初戦の中国戦で登板し、1回を3人できっちり抑えたことで気持ちも楽になったのではないでしょうか。
「あそこで投げたことで、大会に(気持ちが)入っていけたのは一つありますね。いい緊張感を保ちながら、常に準備ができています」
――10日の韓国戦では、憧れのダルビッシュ有投手(パドレス)が先発マウンドに立ちました。
「やはりすごかったですね。たくさんの試合を経験してきている方なので、ぶれるものがない。自分自身の(気持ちの)持っていき方はすごく勉強になります。登板前、自分のことだけに集中する人、周りが気になる人、いろいろな投手がいますよね。でも、周りに気を使わせず、その中でも集中して試合に入れるのはすごいなと思いました。(ダルビッシュが)マウンドに立つこと自体に意味があるので、何か、本当に『支配者』という感じでした。絶対的な」
――その姿は、伊藤投手が目指すところでもありますよね。
「はい。グラウンドに入るだけでああいう空気感をつくり出せるのは、投手の強みだと思います。僕もそういうふうになっていきたいなと思いました」
「ブルペンで(映像を)見ていました。いつ(一発が)出てもおかしくない雰囲気がありますね。期待感がある。全員そう思っていると思います。今大会では(昨季までチームメートだった)近藤(健介)さん(ソフトバンク)もすごいですね。とりあえず今は、仲間で良かったなと思います」
――準々決勝へ向けての意気込みを教えてください。
「ブルペンに入り続けていると、意外と疲れます。一度リフレッシュをして、またいい状態でいつでも投げられるよう、(準々決勝までの)時間をしっかりと使いたいです」
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