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なまらあちこち北海道|巨大キャベツのオーナー募集・札幌市清田区

グルメ

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巨大キャベツ「札幌大球」のオーナー募集

リニューアルした札幌大球のオーナー制度をPRする札幌大球応援隊の日原康貴隊長
札幌大球のオーナー制度をPR

札幌市清田区で生産されている巨大キャベツ「札幌大球」を消費者に食べて支えてもらおうと、有志による札幌大球応援隊が、6月6日から生産者を応援するオーナーを募集することになりました。

8年目の今年は、収穫したての札幌大球をオーナーの自宅に送るコースを新設して、オーナー限定の栽培体験イベントも新たに企画することになりました。

札幌大球は直径40~50センチ、重さ8~20キロで、葉は肉厚で甘みがあるものです。近年は生産者が減少し、清田区の3戸が生産するのみとなっているのが実態です。

オーナー制度は2種類で、10月下旬に収穫される札幌大球を使用したにしん漬け6袋(1袋200グラム入り)などが届く「札幌大球で作ったにしん漬けコース」(1口4千円、先着500口)と、取れたて1玉が届く新設の「まるっと札幌大球送ります♪コース」(道内配送1口4500円、先着20口)が設定されています。

オーナー特典として、新たにサッポロさとらんど(東区丘珠町)の市民農園で定植から収穫を体験できるイベントを開くいたり、11月上旬にはにしん漬け教室も行う計画です。

札幌大玉の歴史

北海道では、明治初期に開拓使と一緒にいろいろな作物が導入され、その中でキャベツは1871年、七飯開墾場と札幌官園で試作されたのが最初です。その後年月を重ね、キャベツ栽培が広がっていきました。

種子の輸入、自家採種、品種改良が活発になり、「コペンハーゲンマーケット」「バンダーゴー」「サクセッション」「アーリーサマー」などが普及する中、大きくて貯蔵性がよい「札幌大球」が選抜され、土着順化していったとされます。

普通のキャベツと比較。針は15kgを指しています

冬期間は野菜が不足するので、貯蔵や漬物に適したキャベツということで重宝され、昭和に入ると生産が活発になりました。1935年ころには1,000haほど栽培されていたとされています。

しかし、1個重量が大きく、作業負担が大きく、農家の高齢化もあり、断念する人が多かったのです。

平成に入り、1993年には推定で15ha。以降漸減していきます。

2014年の段階で、主産地たる石狩市厚田区で3戸、日高門別で2戸、新冠で1戸の生産するにとどまり、まさに消滅の危機に瀕しています。

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応援隊隊長は「札幌大球の生産を支えながら、農業や食を考えるきっかけにしたい」と話しています。募集は11月14日まで(規定口数になり次第終了)。

問い合わせは日原隊長(電)090・5229・1764へ。

(参考:北海道新聞電子版、札幌大玉応援隊HP)

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