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なまらあちこち北海道|北大2チーム、全国大会へ・シンクロスキー

スポーツ

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シンクロスキーで、北大の2チームが全国大会に出場します。

ゲレンデの芸術「シンクロスキー」 北大2チーム全国へ 乱れぬ隊列優雅に滑降

 「せーの!」。空知管内長沼町の北長沼スキー場で2月中旬、北大エレガントスキー部と同大基礎スキー部の練習が行われ、斜面下方に向かって並んだ6人のメンバーが一斉にスタートした。
互いの距離が近いままターンする北大エレガントスキー部の男子チーム=2月27日午後、長沼町(畠中直樹撮影)

互いの距離が近いままターンする北大エレガントスキー部の男子チーム

 メンバーが同じタイミングでターンすることが重要で、スタート直前は、全員がストックをリズミカルに上下させ、タイミングを合わせる。滑走中はスマートフォンのメトロノーム機能があるアプリも使う。
 隊列が滑り出した。三角形から縦1本へと変わり、サイコロの5の目のような形、V字など次々と変化する。隊列を美しく見せるにはメンバー同士が近づかなければならない。接触によるけがのリスクがある一方、速度を緩めて隊列を乱れさせるわけにはいかない。
体の傾きや動作をそろえて滑る北大基礎スキー部の男子チーム=2月21日午後、長沼町(畠中直樹撮影)

体の傾きや動作をそろえて滑る北大基礎スキー部の男子チーム

 北大基礎スキー部4年の稲木亮太さん(23)は「仲間はきっと失敗しないと信じる絆が必要。シンクロスキーの魅力です」と話す。
 全日本スキー連盟(東京)によると、シンクロスキーの公式大会はなく、競技人口やチーム数は分かっていない。学生たちの目標は、毎年3月に長野県で開かれる「全国岩岳学生スキー大会」で、例年男女計約180チームが出場する。
ビデオで隊列のそろい具合やずれをチェックするメンバー=2月20日午後、長沼町(畠中直樹撮影)

ビデオで隊列のそろい具合やずれをチェックするメンバー

 大会では、メンバーがターンで同調するなど、スタートからゴールまで隊列を美しく維持し、動作をぴたりとそろえる必要がある。事前準備は欠かせない。
スタート前にターンをイメージして腕や体を動かすメンバー。気持ちを一つにする大切な準備だ=2月15日午後、長沼町(畠中直樹撮影)

スタート前にターンをイメージして腕や体を動かすメンバー。気持ちを一つにする大切な準備だ

 北大エレガントスキー部の部員たちは1月下旬、同大会で昨年上位校の演技をビデオで研究した。3年で部長の相沢遙太さん(22)は「全員で滑り降りる様子は1つの芸術作品のようで迫力がある。チームで1つの滑りを完成させる達成感が魅力です」と話す。
昨年の上位チームのビデオを見ながら隊列の組み合わせを研究するエレガントスキー部の男子チーム=1月20日午後(畠中直樹撮影)

昨年の上位チームのビデオを見ながら隊列の組み合わせを研究する男子チーム

 今年の同大会基礎スキーの部「団体」は3月8日、長野県で開かれる。新型コロナウイルス禍で中止となった2020、21年を除き、過去10年、基礎スキーの部「団体」で上位3位に入ったのは、北大基礎スキー部が男子3回、女子3回なのに対し、同大エレガントスキー部は男子8回、女子5回。「良きライバル」の両チームは今年、どんな活躍を見せてくれるだろうか。
(参考:北海道新聞ニュースレター)

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