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健康食って意識しないとなかなか習慣化できにくいものです。入院していれば半ば強制的に摂取されることいなりますが、日常生活では難しいものです。
しかし、これがランチやスイーツとなれば、無理をして、という気持ちはなくなるようです。
今回は認知症の予防にもなるという「マインド食」の話題です。
動物性脂肪抑えめのランチやスイーツ 食生活改善に期待 5日から札幌でフェア
北大病院(札幌)が、健康に良いとされる食事法「MIND(マインド)食」が推奨する食材を数多く採り入れた弁当やスイーツなどの健康食6種を初めて開発しました。
5~11日、札幌市内で販売することになっています。同病院は今後も、病気の予防を目指しさまざまな健康食を順次開発していく方針です。
第1弾として完成したのは、サラダチキンか白身魚ハンバーグがメインで玄米などのライスサラダを添えた「ヘルシーランチボックス」2種、大豆ミートかチキンを無塩パンにはさんだ「フォカッチャサンド」2種、豆乳や赤ワイン、黒千石大豆黄粉などを用いた「ラザニア」、全粒粉とオリーブオイルなどを使った「シフォンケーキ」です。
北大病院で患者の栄養管理や栄養指導、病院食の提供などを担当する栄養管理部が、石狩管内当別町のレストラン・アリ(オーナーシェフ・有沢幸計(ゆきかず)さん)などと、約3カ月かけて共同で開発したものです。
北大病院によると、マインド食は2015年に米国で開発された食事法。健康食として知られる地中海沿岸の伝統食「地中海食」と、高血圧の予防を目的に作られた「DASH(ダッシュ)食」を組み合わせて作られました。
マインド食は、植物性食品やオリーブオイルなどを多く取る一方、動物性脂肪などを減らしているのが特徴です。米国の高齢者を長期間追跡した研究で、アルツハイマー型認知症の予防や、加齢による認知機能の低下を遅らせることが報告されています。
北大病院は、遺伝子検査の結果を基にして、認知症や高血圧などさまざまな病気の予防を目指す仮称「パーソナルヘルスセンター(PHC)」を、2023年中に開設する準備を進めています。今回の健康食の開発は、食事や運動などの生活習慣改善の実践を通じて病気の予防を目指すPHCの活動の一環で、開設準備と並行して取り組んできました。
栄養管理部の坂本直哉部長(消化器内科学教室教授)は「道民の味覚に合わせたおいしい健康食を作り上げました。ぜひ試してほしいです」。
熊谷聡美副部長(管理栄養士)は「これを参考にご自分の食生活を見直すきっかけにしていただきたい。今後もさらに健康食を開発し、病院食での提供も検討したいです」と語っています。
熊谷聡美副部長(管理栄養士)は「これを参考にご自分の食生活を見直すきっかけにしていただきたい。今後もさらに健康食を開発し、病院食での提供も検討したいです」と語っています。
マインド食の健康食6種は5~11日、道産食品セレクトショップ「きたキッチン」オーロラタウン店(札幌市中央区大通西2、さっぽろ地下街オーロラタウン内)で開かれる「北海道大学フェア」で販売します。
<ことば>マインド食
北大病院栄養管理部によると、米国のラッシュ大医療センターが2015年に開発した食事法。「摂取を推奨する10食品」と「摂取を控えたい5食品」を、決められた頻度で摂取する、または摂取を控えることで健康的な食生活になるとされる。
北大病院栄養管理部によると、米国のラッシュ大医療センターが2015年に開発した食事法。「摂取を推奨する10食品」と「摂取を控えたい5食品」を、決められた頻度で摂取する、または摂取を控えることで健康的な食生活になるとされる。
(北海道新聞ニュースエディター)
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