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なまらあちこち北海道|聖火リレー式のウポポイって何、どこにあるの?・白老町

北海道

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 聖火リレーの点火セレモニー

ウポポイって、北海道白老(しらおい)町ポロト湖畔に、2020年4月24日に開ウポポイ設されるアイヌ民族の博物館と言ってもよい「民族共生象徴空間」の愛称なんです。

ウポポイ

2021年6月13日、そのウポポイで聖火リレーの北海道内セレモニーが行われました。残念なことに、現在は新型コロナウイルス感染防止のために、緊急事態宣言中なので、公道を走る「聖火リレー」は中止せざるを得ませんでした。

東京2020を盛り上げる雰囲気としては淋しいセレモニーでしたね。明日は札幌で行われます。

愛称ウポポイの意味

学識経験者やアイヌ文化伝承者等から構成する「愛称等選考委員会」において、35件の愛称から3つに絞り、広く一般から募集した結果が次のような手順を踏んで決まりました。


(ウポポイでのショーの様子)

語感の良さ、覚えやすさ・親しみやすさの観点から絞られた3点です。確かに一度聞くと耳に残る響きだと感じます。

どれが良いかの投票は、2018年10月26日~11月11日に実施され、全国すべての都道府県から応募があり、決定されました。

第1位 ウポポイ((おおぜいで)歌うこと)4,296票

第2位 ウヌカリ(互いに会うこと)    3,374票

第3位 ウタルニ(人々がいるところ)   2,971票

合計 10,641票

(愛称等選考委員会公表結果より)

ロゴマーク

合わせて、ロゴマークも発表されています。

  • ポロト湖周辺の自然景観(山並みや湖)をイメージ。また、アイヌのものづくりの極みのひとつである、男性が正装時に身につける儀礼用の太刀を下げるための帯(エム)の文様をイメージ。
  • ■メインカラーとして、伝統的なアイヌの服飾に用いられることも多い、紺と赤を採用。
  • ■下の縦線の本数は、アイヌ語で「たくさん」を表わす表現にも用いられる数「6」とし、多くの人々が集うことをイメージ。

(同上)

町民団体の呼びかけ

2020年のオリンピック・イヤーにオープンしたのは、そういうこともあり、白老町の皆さんは、少しでもPRしようということで、全国に呼び掛けたことがあります。
それはアイヌ文様の刺しゅうを集めて、大きなパッチワークを作ろうということでした。
町ホームページでアイヌ文様刺しゅうの図案や縫い方を紹介し、好きな布と糸を使った20センチ四方の作品を募集しました。その結果、北海道だけでなく、東京などからも協力があり、183団体・個人から365枚が集まったのです。

巨大パッチワーク

町の有志の皆さんは、寄せられたこれらの作品で横7・5メートル、縦1メートルの巨大パッチワークを製作し、町内の公共施設や飲食店に展示してウポポイ開設を盛り上げようとしました。


(白老町地域おこし協力隊FBページより)

関係者は「予想を超える多くの作品が集まりました。白老とウポポイを大いにPRしたいです」と話しています。

これらのパッチワークとウポポイの存在が、国内だけでなく世界の人々を呼び寄せる力になることを期待します。

追記:AKB48の坂口渚沙(なぎさ)さんも応援

 
(写真は公式ツイッターより)

ウポポイの開設PRアンバサダーに、アイドルグループAKB48のメンバーの坂口渚沙(18)が旭川の出身だということで、就任しています。

彼女は「多くの人にアイヌ文化を知ってもらうお手伝いができれば嬉しいです」と語っています。

いま、彼女はアイヌ民族の伝統楽器ムックリ(口琴)を猛練習しています。

PRイベントで、アイヌ民族の伝承者と一緒に演奏を披露したこともありますが、「ムックリは繊細できれいな音色の楽器だと思います。」とこちらのPRも熱が入っていました。

今はアイヌ民族の少女が活躍する人気漫画「ゴールデンカムイ」のテレビアニメを見るのが仕事終わりの楽しみと語っています。

オリンピック聖火リレー点火セレモニー

東京五輪・パラリンピック大会組織委と道は8日、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、道内18市町で13、14日に予定していた五輪の聖火リレーを中止し、代わりに胆振管内白老町と札幌市で無観客開催する点火セレモニーの内容を発表しました。206人のランナーリストも公表したのですが、式典参加は各日、代表1人のみとしました。


(点火セレモニーの中継動画より)

会場はリレーのゴールだった場所で、13日が白老町のアイヌ文化復興拠点「民族共生象徴空間(ウポポイ)」、14日が札幌市中央区の北3条広場(アカプラ)となります。

代表ランナーはウポポイが同町のアイヌ民族文化財団職員山道ヒビキさん(32)、アカプラは同市立陵陽中2年の湯川総夢さん(13)。組織委は「会場に近く、かつ若いランナーから選んだ」としています。

式典では両会場ともに、トーチにともした聖火をステージ上の聖火皿に移して聖火の到着を祝います。(北海道新聞)

道内の聖火リレーは当初、13日が函館―白老、14日が苫小牧―札幌で途中、消・点火を同時に行って根室などに飛び火させ、計18市町を巡る計画だった。道内への緊急事態宣言が今月20日まで延長されたため、鈴木直道知事はリレーを中止し、無観客のセレモニーのみ行うことになりました。

セレモニーの中継の様子です。長いので、40分過ぎから再生しています。

周辺はカエデやシラカバの森が広がり、冬はワカサギ釣りのスポットとしても知られるポロト湖に面しています。自然豊かな環境の中で、アイヌの暮らしや文化を間近に体験することができますよ。
(※ただ、現在は新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言の延長に伴い臨時休業中です)

(参考:北海道新聞電子版、「民族共生象徴空間」愛称等選考委員会事務局HP、)

 

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