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今年最後の開花宣言
私は全国の桜を見にひとりで車の旅を続けていました。
列島最初の桜は、沖縄の「カンヒザクラ」から始まりました。1月中旬です。
(沖縄・カンヒザクラ)
そしてどんどん北上して行きます。
今年は一番早かったのが広島でしたね。全国的に2週間から10日ほどの早い開花でした。そして釧路・稚内が今年は最後の開花となりました。
(桜といえばソメイヨシノ)
例年、釧路と根室、稚内が「最終争い」をしています。
普通、開花というのはソメイヨシノが開花したかでの宣言ですが、沖縄は「カンヒザクラ」、根室は「チシマザクラ」、釧路と稚内は「エゾヤマザクラ」です。なぜならこれらの地域ではソメイヨシノが無いからです。もちろん一部にはあるでしょうが、気象台の観測地に無いということです。
(ピンクが濃いエゾヤマザクラ)
そして気象台は5月8日、釧路市と稚内市でサクラが開花したと発表しました。全国で最も遅い開花で、1月に沖縄をスタートした桜前線は4か月かけて、気象庁として最後の観測地点に到達したということです。
釧路市では気象台の担当者が、エゾヤマザクラの木に5輪以上の花が咲いているのを確認し、
「釧路市でサクラが開花した」
と発表しました。(NHK北海道ニュース)
釧路市のサクラの開花は、昭和47年に観測を始めてから3番目に早い開花だということです。
また、稚内市でも8日午前、平年より6日、去年より2日早くサクラの開花が発表されました。
気象庁は全国58の観測地点でサクラの開花を観測していて、桜前線は1月4日に那覇市で開花してから4か月あまりかけて北上し、全国最後の観測地点に到達したということになります。
ところが実はこれから開花宣言がされる所があるんです。それは根室のチシマザクラです。
根室市では11年前に気象庁の測候所が廃止されたことにより、市と観光協会がチシマザクラの観測を引き継いでいます。
観光協会の担当者や気象庁の元職員などが6日からことしの観測を始めました。
(根室市清隆寺・チシマザクラ)
膨らんで花びらの色を少し見せているつぼみもあり、来週には5、6輪の花が咲き開花を発表できる見込みだということです。
これで気象台がかかわる桜前線の観測は今年はようやく終了したということになります。お疲れさまでした。
そして5月10日、最終地の根室のチシマザクラの開花が宣言されました。平年より8日早い開花だそうです。
(標本木に咲くチシマザクラ)
(参考:NHK北海道ニュース、北海道遺産HP、北海道ファンマガジン)
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