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高校野球は古い話では、女子はベンチにも入ることができませんでした。しかし、今は甲子園でもスコアラーがベンチにはいることやノックの補助で女子部員がグラウンドに入ることが認められています。
今度は女子部員がノッカーとしてグラウンドに立った話題です。
ノッカーは女子部員 富良野緑峰高の高橋さん「やり遂げた」 春の高校野球
道高野連は今季、試合前練習で女子部員によるノックを認めました。旭川スタルヒン球場で10日に行われた第62回春季全道高校野球大会旭川支部予選では、富良野緑峰高の高橋茉央(まお)さん(2年)がノッカーを務め、力強くバットを振りました。
高橋さんはグラウンドに入ると初めは緊張した表情を見せました。それでも次第に選手に大きな声で指示を出すようになり、飛球やゴロを巧みに打ち分けていました。ノックを終えて「憧れのグラウンドに立つことができてうれしかった。やり遂げることができた」と振り返りました。
同校はこの日、上富良野高との連合チームで出場。チームでは一塁手と投手を兼ねていますが、道高野連の規定で公式試合に出場できません。高橋さんは「メンバーとずっと一緒に同じ練習をしてきたのに、出場できないのは残念。せめてグラウンドに立ってサポートできるようになってよかった」と顔をほころばせていました。
高橋さんは小学2年から野球を始め、女子野球の道選抜チームで活躍した経験もあります。鈴木知樹監督は昨年、他県で女子のノッカーが認められた事例を聞き、高橋さんにノックを任せようと思ったが認められませんでした。鈴木監督は「頑張っている子が注目される機会をつくれてよかった」と笑顔を見せました。
試合は留萌高に敗れ「自分にもっとできることがあったのではと思い悔しい」と高橋さん。それでも「次はもっと積極的に声かけをして、良い試合ができるようなノックをしたい」と前を向いていました。
(参考:北海道新聞電子版)
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